鉄のお道具屋

いわさきちひろ美術館に初めて来ました。ちひろさんの絵を見に
来たのではなく、目的はコージズキンこと鈴木コージさんの個展、
やっと来られました。

絵本作家として色々活動されていて、初めてみるコージズキンの
絵本がたくさん。若い頃の作品と、ここ20年位の作品では全く
画風が違う。
ふた昔位前、フランスの街角で辻音楽師がアコーディオンで
弾いてる、もの哀しい音楽《ミュゼット》に惹かれて、CDが
欲しいのだけどどれにしようか迷い、ジャケットの絵が
インパクトあったCDを選びました。
それがコージズキンの絵でした。運命の出会いだわ~。

猥雑な感じで、洗練とかパリのエスプリとかいう感じではない
けど、それが逆に庶民の吐息が感じられる気がして。。私の
妄想するミュゼットのイメージに合っていた。
ミュゼットやタンゴって、庶民のものだし、特にタンゴは酒場で
男女が体をぴったりつけて踊ための音楽。上流階級の人にしたら
下品と思えるものだったのでは?

そうそう、こんな雰囲気の絵です。隙間とか余白を残さず全て
塗り尽くしてしまう。色遣いもこの人独特。この写真は二階への
階段の踊り場の様子。畳4枚ほどの絵と、女性のモビール風の
作品がゆれてます。絵から伝わってくるエネルギーがすごい。

体調悪い時は負けるかも。

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