鉄のお道具屋

活版印刷

左が版

こんな洒落たカードも出来る

前回の個展DMと、名刺の印刷でお世話になった大伸印刷さんは、今年60周年。すごいな~。
記念イベントで「活版アートのチカラ展」をするというので、行ってみた。文字道の伊藤さんが
借りてるスペースに、私の蚊取線香皿を置かせてもらってたし。
3つの小さな会場で、それぞれ活版印刷の仕組みが分かるような部品や、手動の活版印刷機の
展示、活版で印刷された凹凸のある味わい深いカードなどが展示してあって、あいにくの雨にも
関わらず大盛況だった。

最近は、触ると凹凸のある味わいが若い方に受けているらしく、雑誌などでも特集記事がよく
組まれている。ここ何十年かは、最新の印刷技術に押されて廃れ気味だったけど、盛り上がって
いるなら嬉しいことです。
亜鉛合金のハンコ(書体、大きさ、旧字体、イロイロある)を、原稿通りに組んで文字間の
スペースや余白は、決まった厚みの薄板(薄いものは金属、厚みがあれば木製になるみたい)を
はめ込んで版を作っていく。膨大な数のハンコの中から、必要なのを拾うだけでも大変。名刺なら
ともかく、小説なんて気が遠くなりそう。でも職人さんは、スイスイやるんだろうね。

素敵なカード発見! CALL ME CARD そのまんま、電話ちょうだいねって番号書いて
さっと渡す。お洒落~ 今までありそうだけど見たことなかった。
りんごのイラスト部分が、触ると分かるけどへこんでる。写真をよ~く見てもらうと、
陰になる部分がみえるでしょうか。

りんごの他に、昔ながらの黒電話バージョンもあり(これが1番用途に合ってる!)
とっても光ってました。
Bird Design いちくらさんの作品です。お手製の紙箱も全て柄違いで、とっても綺麗。
ぱっと見、イギリス製?と思い、つい手にとってしまいました。