鉄のお道具屋

飛天

サントリー美術館の「天上の舞 飛天の美」展へ行ってきました。今週末で終了だから、終了直前で滑り込んだ。空飛ぶ人たち(天女とか)を「飛天」と呼ぶそうです。仏様の周りを舞い、仏様を賛美しているんだって。イエスの周りの天使たちみたいな感じ?いつもは宇治の平等院鳳凰堂の壁の高~い処にいる飛天達が、平等院の大規模修繕のため今だけ東京・六本木に来てる。

雲に乗って自在に宙を舞う雅な姿は、昔の人たちの極楽浄土への憧れが作り出したものなんだけど、雲を乗り物にしてビュンビュン!と飛び回るって気持ちいいだろな~大真面目なんだろうけど、出来上がったものは何だかユーモラス。

岩手の中尊寺の飛天木彫も展示してあった。外屋根の上の塔の根本あたりに付いていたもの。誰にも見られない場所にまでそんな細工をしているなんて、神仏への畏敬の念がそうさせるのかなあ。

今回の展示の目玉は、菩薩像に触れるという試み。私も列に並んでそ~っと腰の辺りを触ってきました。ほとけと縁を結ぶ「結縁(けちえん)」をしたわけで、これで安心。極楽浄土へ行けますね~♪
菩薩像はもちろん模造品(現代の仏師がそっくりに彫ったもの)ですが、鳳凰堂の修理後本物の代わりに鳳凰堂に永く置かれるものだそうです。

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