鉄のお道具屋

濱田庄司スタイル

民藝運動の創始者」濱田庄司の暮らしぶりを紹介する展示会に行って来た。
イギリス人陶芸家、バーナード・リーチに大きく影響され、ともに活動した
ことは知っていたが、濱田庄司は普段からお洒落で、帽子やネクタイに凝り
出かける時はスーツを着用したという。(100年も前の話です)
陶芸作品を出品したロンドンの老舗ギャラリーでの展示会も大成功を収めた
そうです。一日本人の作品が100年前に英国でブームになったなんて!

身の回りの物事を自分の意思でデザインするイギリスの工芸家村のスタイルに
共感し、濱田は「健康な美」を追求。自身の生活もそのスタイルに倣った。
食事に使う食器は売残りではなく、自宅用に心こめて作ったのです。それが
家族や気の置けない友人達と囲む食卓に並ぶ。このうえない贅沢ですね。
まさしく健康な生活から生まれる「健康な美」、好きなものだけに囲まれた
暮らし、自作しないまでも「選ぶ」ことは出来る。モノがあふれかえる時代、
自宅に持ち込むものはじっくり見極めて選ぶ、それだけでも随分暮らしが
変わる気がします。

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